『無料戦略』に 人生を奪われる

ちょっと聞いてほしい話があります。先日、衝撃的な光景を目の当たりにしてしまいました。

わたしの近所にある日、従来からあるスーパーと比較して、ほぼすべての面でワンランク上のスーパーが登場しました。

お弁当もパンも野菜もお肉も魚もオイシイ、、、ということで、近隣住民は新しくできたスーパーに殺到しました。

噂によると、近隣にあったスーパーの売り上げは3割以上落ち込んだそうです。

衝撃的な光景の話はここからです。

ある日、わたしが夜の8時くらいに新しくできたスーパーに買い物にいくと、あるお客さんが店員さんに怒っているのです。

何を怒っているのかと思って耳を澄ましてみると、そのお客さんは声を荒げてこんなことをいっていました。

近くにあるスーパーは夜8時くらいになると弁当や総菜が半額になる。だからあなたたちもこの時間になったら半額にしてほしい!」ということでした。

わたしは「ずいぶん、図々しい人だなぁ。」と思いましたが、興味深い話はここからです。

新しいスーパーは、夜の遅い時間になったら弁当や総菜を半額にするなどの大胆な値引きを、ほとんどやめてしまったのです。

もちろんそんなことを続ければ、半額目当てのお客さんはほとんどいなくなってしまいます。実際、新しいスーパーへの客足はあきらかにピーク時よりも少なくなってしまいました。

わたしはふと「新しいスーパーに買い物にこなくなったお客さんはどこにいったのだろうか?もしかして、、、昔からあるスーパーで買い物をしているのかな?」と興味が湧いてきました。

わたしは自分の仮説は検証しないと気がすまない性格なので、従来からあるスーパーをのぞきにいきました。

すると文句をいっていた「あのお客さん」を、古いスーパーでみかけてしまったのです。わたしは「やっぱりそういうことだよな。」と思いました。

つまりこういうことです。

ワンランク上の食事を楽しみたいなら、「コストは負担することからは逃げられない」ということです。

低コストは「幻想」

わたしちが「低コスト」だと思っているもののほとんどは幻想です。

原子力エネルギーだってそうです。政府は原発を「低コストのエネルギー」と主張していますが、原発事故が発生した時に負担する費用がまったくカウントされていません。

ウーバーイーツ(近年大都市圏で流行している食事配達サービス)もそうです。消費者にとっては手ごろに利用できるサービスですが、配達員が事故や怪我をしたときの保険費用を配達員に押しつけるから「安い」のです。

無料保険見直しサービスも同様です。消費者であるわたしたちは、無料で保険の見直しを相談できますが、その一方で保険会社がその時のタイミングで売りたい保険を紹介されていることも忘れてはいけません。

大事なことなので繰り返しますが、安さの裏にはカラクリがあるのです。そして本当のコストは知らないうちに誰かが負担しているのです。

テレビも無料です。Googleも無料です。YouTubeも無料です。しかしテレビ局もGoogleも莫大な収益を上げています。

その収益の肥やしとなっているのは「誰」でしょうか?もちろんテレビの視聴者であり、検索エンジンユーザーであり、YouTube視聴者たちです。

では無料で情報を入手することは「健全」なのでしょうか?

『無料』とか『半額』という価格はわたしたちにとって魅力的です。しかしわたしは「あえて」、無料とか半額のものに手を出しすぎないように注意しています。

その理由は、、、、、、食べ物の話をしたほうがわかりやすいかもしれません。

わたしはマクドナルドの130円のハンバーガーが大好きです。でも毎日食べようとは思いません。

「食べ物」であれば、安さの裏には「食品添加物」とか、「家畜への成長ホルモン投与」などの問題があることはわかっています。

そして口から入れるものが健康状態に深く影響することは、誰しも直感的に理解していると思います。

しかし不思議なことに、、、、、わたしたちは、、、、、、目から入れる『情報』には無防備なのです。

目に入れる情報こそ本当は注意しなければいけないのです。

なぜならばインプットする「情報」によって、わたしたちの思想・感情・行動が決まるからです。

その事実が公になったのは、アメリカ大統領選挙でした。

Facebookは、ケンブリッジ・アナリティカという選挙コンサルティング会社にFacebookユーザーのデータを提供していました。

そしてケンブリッジ・アナリティカは、Facebookから提供されたデータをもとに広告戦略を立案・実行し、Facebookユーザーの投票行動を操作してしまったのです。

Facebookに配信される『フェイクニュース』ですら(だからこそ?)、「真実」だと信じたアメリカ人は多かったのです。

日本でもインターネット上で拡散されたフェイクニュースを信じた人たちが、「根も葉もない噂を根拠に特定の人を攻撃する」という事件が発生しています。

あなたは目から入れる(インプットする)情報に、気を使っているでしょうか?

わたしがあなたに伝えたいことはシンプルです。

もしあなたがRICHになりたいのであれば、「RICHになるための情報」をインプットしなければいけないということです。

もし、、、、、、あなたが無料で情報を得ることに固執するなら、、、、断言してもいいですが、、、、あなたはいつかは無視されたり、相手にされなくなるでしょう。

なぜならば、無料で価値ある情報を受け取り続けることは、「あなたの利益」にはなるかもしれませんが、「誰か」に損失を押しつけていることになるからです。

冒頭で紹介した新しいスーパーは、「夜8時になったら弁当を半額にしろ!!」と主張する来店客を無視しました。

また長年にわたって無料路線でサービスを展開してきたYouTubeも、YouTubeプレミアムという月額課金サービスを導入してからは、無料視聴者への風当たりを強めています。

無料でYouTubeを視聴するためには、今までよりも頻繁に見たくもない広告を見なければいけなくなってしまいました。(残念!!)

もちろんわたしも、メルマガをチェックしてくれなかったり、オファーに「興味アリ」なのに「申し込んでくれない読者」に対しては、メルマガを解除するなどして対応しています。(本当に残念です。)

さて、あなたはRICHになるための情報に興味がありますか?もし興味があるならもう少しお付き合いください。

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