お金を稼ぐ思考

映画「オーシャンズ」シリーズの最新作『オーシャンズ8』は、ダニー・オーシャン(役:ジョージ・クルーニー)の妹「デビー」(役:サンドラ・ブロック)が服役した刑務所から出所するシーンからはじまります。

しかし平凡な生活に興味がないデビーは、服役中の「5年8ヶ月と12日」という期間に練りに練った宝石強盗計画を実行に移すべく、仲間探しに奔走するのでした。

前回の講義で紹介した大人気蕎麦屋『港屋』の店主は「1年」、デビーは『5年8ヶ月と12日』、ではあなたはどれくらいの期間考える必要があるでしょうか?

あなたが考えるのに必要な時間は、集めたい「金額」と、あなたの「能力」次第です。

お金を稼ぐためには、お金を集める能力すなわち「魅力的な計画」を思いつき、他人を納得させる能力が必要です。

先ほど紹介したデビーにその能力がなければ、カルティエの門外不出のダイヤのネックレス(日本円で150億円以上!!)を盗むというリスキーな計画に参加しようとする仲間を集めることはできなかったでしょう。

デビーは「魅力的な計画」によって文字通り「仲間の人生」を賭けさせたのです。(そして仲間も驚くほど大きな成果を叩き出しました!!)

あなたは『誰に』、『何を語り』、『何を賭けさせる』のでしょうか?

「わからない。なぜならば魅力的な計画を練った経験は人生で一度もないのだから。」という人も多いと思います。しかし安心してください。

お金を集めるための計画を練り上げる能力にもレベルがあるので、少しずつレベルアップすればいいのです。

お金を集める能力は、わたしが思うに「数学」に似ています。「段階的に知識と能力を積み上げていかないと、上級の問題を理解することすら難しい。」という意味です。

そこで今回の講義では、「今日から実践できる基礎中の基礎」について詳しく解説したいと思います。

他人よりも先に自分のこと

お金を集めるためには、他人に「この人の計画の賛同したほうが得になる。」と思わせなければいけません。

誰からお金を集めるにせよ、仲間を集めるにせよ、他人を期待してもらって注目し続けてもらうことができればあなたは成功者であり続けるでしょう。

そこで多くの指導者は、「他人のために●●しよう!」、「社会貢献することが重要だ!」と主張しているのですが、わたしは「その前にやるべきことがあるだろ!」といつも思っています。

他人のために何かをする前に、「自分のことをちゃんとやれ!」といつも思うのです。

お金の使い方もそうなのです。つまり「他人が喜んでもらう計画」は、「自分が喜ぶ計画」を練る上げる能力の上に成り立っているのです。

わかりやすい例を挙げます。腕のいいシェフは、美味しいと評判のグルメスポットには興味をもちます。

そして自分の舌で「オイシイ」と判断した料理であれば、「自分の料理にも活かせるないかな?」と考えることもあるでしょうし、逆にシェフ自身が「美味しくない」と判断した料理であれば大切なお客様に提供しようとは思わないでしょう。

つまり何がいいたいかというと、「他人が喜んでくれるだろう。」と判断するのは、いつだって「自分」だということです。

ですから「自分」の判断が間違っていれば、他人が期待することをキチンと理解することもできず、結果、「クソみたいな計画」(1円にもならない計画)しか生み出すことができないというわけです。

少し想像してみてください。

お金を集めるためには、他人に「この人にお金を預けたい・支払いたい」と思ってもらう必要がありますが、他人はなぜ?あなたにお金を「預けたい・支払いたい」と思うのでしょうか?

ズバリ答えは「あなたが他人よりお金を使うのが上手だから」です。(でしたよね?)

しかし今回はもう少し深いところまで考えてみます。なぜ他人は「あなたがお金を使うのが上手」だと判断するのでしょうか?お金の使い方の上手い下手を見極める基準はどこにあるのでしょうか?

なぜ?の部分がわからないと、あなたの計画は他人に受けいられないでしょうし、仮に成功したとしても次も成功する保証はありません。

ズバリ断言しておきましょう。他人の気持ちを理解するカギは、「あなた自身」にあるのです。つまり「あなたがお金を使う理由」を徹底的に考えることが、他人の欲求や感情を理解すること、しいてはお金稼ぎの能力をレベルアップさせることにつながっているのです。

わかりやすい事例を挙げます。

チョコレートを買う理由

最近あなたはお菓子を買いましたか?

説明をわかりやすくするために、「つい最近チョコレートを購入した」と仮定して話を進めます。

なぜ?あなたはチョコレートを購入するのでしょうか?

おそらく「何気なく手に取っただけ。理由はわからない。」という人がほとんどだと思いますが、お金を稼ぎたいなら「考える」癖をつけなくてはいけません。

お金を使うということは、何かの問題を抱えていて、その問題を解決するということです。

ですから「わたしは小腹が空いていたし、チョコレートが好きだから購入しただけ。」という答えもあるでしょうが、そういうざっくりした分析では細やかな人間の欲求や感情を理解したとはいえません。

例えば「不安」な気持ちを解消するためにチョコレートを購入する人がいます。「お腹が空いた時に、手軽に糖分を補給できるアイテムが欲しい。もし必要な時に小腹サポートアイテムなければ、空腹のまま仕事をしなければいなくなる。」といった具合です。

また「寂しさ」を解消するためにチョコレートを購入する人がいます。「隣の席のあの人と仲良くなりたいが話しかけるキッカケがない。隣の席のあの人はいつもチョコレートを食べているから、美味しそうなチョコレートをおすそ分けすれば、話しかけるチャンスが生まれるかもしれない!」といった具合です。

さらには「刺激」を求めてチョコレートを購入する人がいます。「いつも食べてるチョコレートは飽きたから、今日はご褒美としていつもより高級なチョコレートを買ってみよう!」といった具合です。

チョコレートを購入するという単純な行動ですら、その背景にはさまざまな欲求や感情が隠れているということを伝えたかったのです。

さて、チョコレートの話ではあまり記憶に残らないかもしれないので、かなり極端で残酷な事例を話したいと思います。

残酷な事例

2019年6月に富山県で飼い猫が何者かに連れ去られる被害が相次いでいるというショッキングなニュースが話題になりました。

県内のボランティア団体が調査したところ、猫を誘拐し、拷問し、殺すことを50~100件以上繰り返した男性が特定されたのですが、驚くのはここからです。

同団体が男性に「本当のことを話してほしい」と問い詰めると、男性は驚愕の動機を語り始めました。男性の動機はなんと、、、、、「独り暮らしで誰とも会話できず、ストレス発散のためにやった」でした。

猫を殺したいから殺したのではなく、「殺す」という行動の背景には、別の動機が隠れていたということです。

もう一つ事例を挙げます。

草むしり

「何でも屋さん」にビジネス成功の秘訣を質問したことがあります。

「何でも屋さん」は草むしりで稼いでいるといっていました。あなたは「草むしり」を短期間でこなし、1件でも多くの依頼をこなすことがビジネス成功の秘訣だと思うかもしれません。でもそうではないのです。

草むしりの仕事を依頼するのは、「独り暮らしで誰とも会話できない老人」が多いとのことでした。つまり草むしりを依頼する顧客の欲求は「草むしりは疲れる作業だから他人にやってほしい」のではなく、「元気な若い人と世間話をして孤独をまぎらわせたい」のです。

お金を稼ぐのが上手な人というのは、お金を使う人の気持ちがよくわかるのです。だからお金が集まるのです。

お金を稼ぐのが下手くそな人というのは、お金を使う人の気持ちが理解できないのです。だからお金が集まらないのです。

人の気持ちというものは「直接聞いたらすぐに理解できる。」こともありますが、「考える」ことでしかわからないこともたくさんあります。

例えば先ほど紹介した「草むしりを依頼する孤独な老人」に、「もしかしてあなたは孤独で寂しいのですか?」と直接聞いても「本当のこと」は教えてくれないでしょうし、高い確率で相手の気分を害してしまうでしょう。

そういうことはわかっていてもあえて聞かないのが『大人のコミュニケーション』というものなのです。

大人のコミュニケーション

大人のコミュニケーションができようになると、同性からは頼りにされますし、異性からの評判も高くなります。なぜならば「気遣いできる」し「優しいから」です。

気遣いできるし優しいということを別の言葉で表現すると、「他人が気付いていないことに気づくことができる。」ということです。だから「お金も稼げてしまう」のです。

気遣いできるか?他人が気付いていないことに気付けるか?は『筋トレ』のようなものです。普段から「ボーっと」しているようでは、いざというときに頭が働きません。だからチャンスを逃し続けます。

考えることは誰にでもできます。頭がいい悪いの問題ではありません。頭がよくても考えていない人はウジャウジャいます。

なぜならば頭がよくて優秀な人でも大企業に入社すると「頭を使わなくてもなんとかなってしまう」ため、3年経過すると「タダの人」に成り下がるからです。

日本はお金に困っている人が多いです。つまり裏を返せば、頭を使っていない人が多いのです。つまり「ライバルはほとんどいない」のです。

これはある意味チャンスです。

頭を使っていないライバルよりも「ほんの少し」だけ、頭を使うだけでいいのですから。

しかも日本という国は「ビジネスとかよくわからなくて・・・」みたいな素人にもポーンと、数客万円の融資がおりてしまう「大きなチャンスが転がっている国」です。

次回は「日本に転がっている大きなチャンス」について詳しく解説したいと思います。お楽しみに!