未来のコンフォートゾーンを手に入れるためにはアファメーションが効果的です。
今回の講義では、アファメーションの効果を高める3つの要素について解説します。
3つの要素
前回の講義でアファメーションとは、「ゴールを達成した自分の姿を強く思い描きながら、ゴールを達成している自分の状況を自分に語りかける」ことだと説明しましたが、ひたくいえば「自分専用のテレビCMを頭の中で流すこと」です。
CMに欠かせない要素について考えれば、自ずとアファメーションに必要な3つの要素がわかります。
要素1)イメージ
どんなテレビCMであれ「イメージ」は欠かせない要素の一つです。「こんな風になれたらいいよね。」というイメージを視覚的に訴えることがCMの役割です。
しかしイメージだけで構成されているCMなど、ほとんどありません。ほぼすべてのCMには「言葉」が用いられています。
なぜ?言葉が用いられているのか?
ズバリ答えは、わたしたち一人一人の世界(情報空間)は言葉で成り立っているからです。
そう考えてみると、イメージよりも重要なものは「言葉」だということがスムーズに理解できるのではないでしょうか?
要素2)言葉
言葉の重要性は軽視されがちです。そのため素人が宣伝しようとすると、言葉よりもイメージを重視したがる傾向があります。
言葉よりもイメージを重視しがたる傾向を一発で理解したければ、インターネット上で楽天市場を訪問してみてください。
すると、あまりにゴチャゴチャしていて「どこを見たらいいのかわからない」という状況に陥ると思います。
また楽天市場に出店している企業の専用ページを訪問しても、残念ながら「ゴチャゴチャしている」という印象から脱却することはできません。
その一方で、グローバル企業のホームページを訪問してみると違いがすぐにわかると思います。
「さらに詳しく」ボタンか、「購入」ボタン以外を押したくなる人はいないと思います。何をすればいいか直観的にユーザーが判断できるようになっているのです。
ここであなたに覚えておいて欲しいことは、つまりはこういうことです。
「イメージ(デザイン)は言葉を際立たせるためのわき役であり、主役はあくまでも言葉である」
要素3)情動
あなたがCMをみて行動したくなる場合、必ず情動を経験しているはずです。
例えば車のCMを視聴して「あの車が欲しい!!」と思う時、購入する前から「車を運転しているワクワク感」を頭のなかで体感しているはずです。
ですからアファメーションを実践する時は、ゴールを達成した時に味わうであろう「情動」を頭のなかで爆発させるようにしてください。
情動についてはModule7~9で詳しく解説する予定ですので、ここではアファメーションを実践する上で必要な知識に絞って解説したいと思います。
日本人は感情に蓋をすることに慣れています。むしろ感情をあらわにしないことが美徳であるかのように教育されています。例えば怒るときに「黙る」という反応をする大人は多いです。
同様に「喜ぶ」ことを苦手とする日本人も多いです。例えば凄い成果を出して褒められているのに「大したことありませんよ。いや、本当に。。。」と謙遜する大人は本当に多いです。
嬉しい時はみんなで喜びを分かち合えばいいのに、「調子にのっていると思われるのが嫌だから」などの理由で、喜びの感情に蓋をするのです。
嬉しいときは嬉しい、悲しい時は悲しいと素直に表現できる世の中であったらいいと思いますが、わたしも日本人なので感情をあらわにすることに抵抗がある気持ちもわからないではありません。
とはいえ、アファメーションを実践する時は、情動を爆発させなければいけません。なぜならば、感情のない無味乾燥したビジョンには魅力がないからです。
以上、アファメーションの効果を高める3つの要素について説明しました。3つの要素があれば、すぐにでもアファメーションに挑戦することができます。
また「言葉」についてはアファメーションの仕上げとして、次回の講義で詳しく説明します。
今回はアファメーションで用いる「情動」について、もう少し詳しく解説しようと思います。
情動記憶を強める
アファメーションでは、ビジョンをイメージしながらそのイメージを言葉で表現すると同時に、その時の情動を味わうということをします。
ここであなたは疑問に思うはずです。「ゴールを達成した時の感情をイメージすることは難しいです。」と。
その疑問ももっともです。例えばゴールが「オリンピックで金メダル」の人にとっては、オリンピック出場前から金メダリストの気持ちを味わうことは難しいでしょう。
そのため「過去の記憶で代用する」ということをします。さっそく演習に挑戦してください。
あなたの人生を振り返って、以下5つの体験を書き出してください。
- 嬉しかった
- 楽しかった
- 気持ちよかった
- 誇らしかった
- すがすがしかった
過去の記憶の中から、どの記憶を選ぶかで悩んだら、「一番体感の強い」記憶を選ぶようにしてください。
その記憶を思い出した時に、それらの感情をどれだけ強く感じられるかがポイントになります。
手順1で書き出した体験を1か月間、1日2回毎日読むことで、その時のイメージを強めます。
過去の体験を頭のなかで追体験してください。追体験する時のポイントは「五感をフル活用すること」です。
どんな景色が見えたのか?どんな匂いがしたのか?誰からどんな言葉をかけられたのか?などを追体験することで臨場感を高めるのです。
なぜ?毎日繰り返す必要があるのか?と疑問に思った方もいると思います。ズバリ答えは、「繰り返すことで情動の体感を強めるため」です。
嫌な記憶を繰り返し思い出すことでトラウマになってしまう人もいますが、それと逆のことを意識的にやるのです。
最後に&次回予告
アファメーションに用いる「イメージ」と「情動」の準備は整いました。残りのピースは「言葉」だけですね。
次回は、アファメーションの用いる言葉について詳しく解説します。
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