前回の講義では、あなたがお金持ちになることを阻んでいるのは「あなた」の心理的問題であることを明らかにしました。
そしてお金を稼ぎたいなら「お金を上手に使う」ことが重要であることも明らかにしました。
今回の講義では「お金を上手に使う」ということの意味を別の角度から解説したいと思います。お金に困りたくない方は、是非とも今日も最後までお付き合いください。
お金を集めるためには、魅力的な提案が必要不可欠です。
魅力的な提案の事例として、わたしがよく取り上げるのは「マクドナルド」です。マクドナルドはあの手この手で顧客の心をつかんで離しません。都内にあるマクドナルドはどこも土日になると大行列ができています。
上記画像はマクドナルドの宣伝ポスターです。これこそ野球でいうところの「メジャーリーグ」レベルです。
このポスターを観た多くの人が「期間中に食べにいかなきゃ!!」と思ったことでしょうし、大量の注文に対応する現場のスタッフもスゴイです。また人材不足のなか、現場未経験の素人を短期間で一人前にするマクドナルドの教育システムもスゴイです。
しかし「販売するモノ・サービス」そのものというよりは、むしろ重要なものは「アイディア」(魅力的な提案)でありクリエイティブな思考の方なのです。その点は絶対に見過ごしてはいけません。
マクドナルドの本当の強みは、期間限定のアイディアを次々に生み出すクリエティブさにあるということです。ケンタッキーやその他外食チェーンと比べてもその実力は圧倒的です。
前々回の講義では、お金の困っている人は「生命時間を売っている」ことを明らかにしましたが「では何を売ればいいの?」と疑問に思った方もいたはずですので、ズバリ答えを申し上げましょう。
ズバリ答えは『付加価値』をつけた『商品・サービス』です。付加価値とはひらたくいえば「アイディア」のことです。
先ほど紹介したマクドナルドの事例では、商品そのものよりも「ダブチのトモダチ あなたは何チが好き?」のポスターで表現されたアイディアが付加価値そのものです。
冷静になって考えてみれば、マクドナルドは安くはありません。もっと安い外食チェーンだってあります。
それにもかかわらず、人々が見込み客がマクドナルドを選ぶのはなぜでしょうか?
ズバリ答えは「他の外食チェーンよりもマクドナルドの方がお金を上手に使っていると見込み客が判断したから。」です。
つまり「商品・サービス」にプラスされた「付加価値」が大きければ大きいほど、見込み客は「お金を上手に使っている」と判断するのです。
さきほど紹介したポスターのど真ん中に表示された「ヤグチ」は、単品だと390円で販売されています。
見込み客がマクドナルドのポスターを見かけた時に感じる「ヤグチの価値」(ヤグチに対する期待度)が390円よりも大きければ大きいほど、ヤグチの売れ行きはよくなります。
お金の使い方が上手なマクドナルドは、今日も世界中で大きな結果(売上)を出していますし、わたしもその売り上げに貢献している一人です。(もしかしたらあなたも?)
これまでの内容を簡単にまとめておきましょう。とはいえ、何も難しい話ではありません。
あなたが「お腹すいたなぁ。」と思ったとき、予算の範囲内で一番上手に使ってくれそうな商品・サービスを選ぶ可能性が高いということを説明しただけです。
以上の話を本当の意味で理解したなら、あなたが毎日やるべきことのほとんどは「付加価値」をどうやって生み出すか「考える」ことであり「作業することではない」ことが理解できるはずです。
わたしもお金に困っていた時は毎日、毎日、本当に不安でした。何かをしていないとさらに不安になるので、「この苦しい状況から抜け出すために毎日頑張らないと!!」と毎日忙しくすることをまるで使命のように感じていた時期もありました。
しかしその発想が「落とし穴」につながっているのです。なぜならば毎日忙しければ忙しいほど「考える時間」が奪われるからです。
とはいえ「魅力的な提案・アイディアを考える」ことに、異常なほどの苦手意識を感じている人も日本人には多いのです。「付加価値だなんて急にいわれても、、、わかりません!!」と怒り出す人までいます。
しかし、、、、、「簡単に思いつかない」とチラッとでも思った人はそう思い込んでいるだけなのです。
あなたは世界にただ一人の人間であり、あなたが作る商品も世界にただ一つです。ですからあなたがオリジナリティを出せないわけがないのです。
むしろ心配すべきは、あなたの「できる・できない」問題ではなく、「商品・サービスに買い手がいるか?いないか?」という問題なのです。
次回は「なぜ?苦手意識をもってしまうの?」、「苦手意識を払しょくするにはどうすればいいのか?」ということについて、詳しく解説したいと思います。お楽しみに!