現代はヒーロー物語がウケない時代です。
ヒーロー物語とは「ヒーローが苦難に立ち向かい、紆余曲折の末、成功する」といういわゆるハッピーエンドで終わる話ですが、近年、そういう話は少なくなってきています。
例えば少女向けアニメの『魔法少女まどか☆マギカ』は、「大切なものを守るために自分を犠牲にする」という物語です。
また世界的に大人気の漫画『進撃の巨人』でも「圧倒的な絶望」が描かれています。世界の謎が明らかにすべく奮闘する主人公たちですが、もがけばもがくほど、救いのない絶望と渾沌の世界に直面してしまうのです。
さらに映画においても、「後悔なく今を生きろ!」、「絶望を生きろ!」という作品が急増しています。
この流れは偶然ではないと思います。あくまでわたしの個人的な意見ですが、「頑張ったら救われる」という話では、「観客を納得させることができない」からだと思います。
「頑張って●●したのに、幸せになれない」と不平不満をこぼす人は全員ズレていると思います。
そもそもこの世界は秩序なんてものがない「カオス」です。カオスの上に「社会」はつくられています。
社会は「カオス」を覆い隠すシステムです。しかし社会は完全ではありません。だからわたしたちはカオスに直面することから逃れることができないのです。
歩行者のいる交差点に車で突っ込んでくる人もいます。新幹線で刃物を振り回す人もいます。東日本大震災では、10m以上の高さを誇るギネス級の防波堤ですら無力でした。
「一寸先は闇」。それが人生です。もしかしたらあなたもわたしも明日死ぬかもしれません。
何がいいたいかというと、「いつまでも時間があると思うな。」ということです。
人生は短いです。あっという間です。その短い人生ですら、いつ奪われるかわからないのです。それがこの世界を生きるということです。
ゲームのようにリセットもできません。生まれたら死ぬまで『強制参加』させられるのが、この世界で生きるということです。
カオスな世界で幸せになるためには、どうすればいいのでしょうか?
みんな「どうすれば幸せになれるのだろうか?」という疑問を解消できずに生涯を終えます。
仕事や結婚で充実した一生を過ごすことのできるならそれは奇跡です。全員が出世できるわけじゃないし、全員が幸せな結婚生活を送れるわけじゃありません。
そこで大多数の人は一生死ぬまで、お金教(お金があれば幸せ、なければ不幸)や、宗教(カルトも含む)にすがるのですが、みんな最後は裏切られて途方に暮れるのです。
熱心なキリスト教信者として有名なマザー・テレサですら、晩年になって「わたしは神の存在を信じることができない。」という苦悩を告白し、カトリック教会界隈は大騒ぎになりました。
わたしは「●●すれば幸せになれる」と甘く囁くことはしません。あなたの幸せはあなたの手で見つけてください。
そのためには「能力」が必要です。自由を謳歌したいなら、自由のレベルに見合った「能力」が必要です。
資産構築の能力も、この社会で生きる上では重要な能力の一つです。あなたの幸せは「でたらめな世界をサバイバルするあなたの能力」にかかっています。
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